恩田陸さんの「ネクロポリス(上)」を読み終わったので読書感想文を書きます。
恩田陸さんの作品は「不安な童話」に続いて11作品目の読了です。
恩田陸さんといえば、もはや「蜜蜂と遠雷」って印象になってますが、その他の作品もどれも面白いんですよね。
怖いものや不思議なものが多いイメージがあります。
今回はアナザーヒルというところで死者と接触できる場所が舞台となってるお話。
しかも上下巻に渡っての長編小説!
楽しみです!
主な登場人物
ジュン:主人公。大学院生で人当たりもよくて頭が良さそう。
ハナ:ジュンの親戚でこちらも大学生。おっとりしたイメージあり。
マリコ:こちらもジュンの親戚で先生をしている。ちゃきちゃきしたイメージあり。
シノダ教授:ヴィクトリア大学の教授。
所感
死者と交流するイベントである「ヒガン」。まさに日本のお彼岸かみたいな感じなんですかね。
「アナザーヒル」と呼ばれるところでそのイベントが行われるわけなのですが、そこで殺人事件が発生。
死者と交流できるってことは、もはや直接に殺害された人に聞けば以上終了ってことを出来たりするんですよね。
しかもお客さんと呼ばれる死者は嘘つかない存在らしいので真実を聞き出せることが出来る!
でも、そうはうまくはいかない…。
死者はウソをつかなくても、死者から聞いて記録した人がウソをついてたらそれはもはや真実ではないんやし。
なかなか面白い設定で話は進んでいくのですが、自分の苦手とするファンタジー的な要素がどう影響をしていくのかが心配だったのですが、珍しくそこもすんなりと入っていくことが出来ました。
「血塗れジャック」とは何者なのか?殺人事件の犯人ということでいいのか?そして犯人は誰なのか!?
というミステリーの要素もあり。
いろんな角度から楽しめましたね。
まだまだ書きたいことはあるけど、下巻にも続いていくので今回は一旦はこの辺で終わり!
下巻も楽しみです。
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