岩井俊二/ラストレター

読書感想文

岩井俊二さんの「ラストレター」を読み終わりました。

 

岩井俊二さんの作品は初めての読了となります。

 

1963年生まれで仙台の出身みたいです。

今回も仙台が舞台になってたのはそういうことなんですね。

 

映画監督でもあるみたいで、作品群をみると「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を見たことがありました。

 

たしかこの映画もけっこう切ない話だった記憶が、、

 

 

普段は滅多に手紙を書くこともないので、今回のこの「ラストレター」がどんな内容のものなのか楽しみです。

 

実は動機が不純かもですが、広瀬すずが大好きなので、この本の表紙の広瀬すずの写真についつい見とれてしまい購入しました!

 

 

主な登場人物

裕里:主人公。美咲という姉を亡くしたが、その亡くなった姉の同窓会に参加することになって、流れるままに姉になりすましてしまい同窓会での時間を過ごしてしまう。

 

鏡史郎:その裕里に昔、恋をされていた人。かつてはサッカー部で活躍をしていたが、いまは鳴かず飛ばずの作家さんになってる。

 

鮎美:美咲の子供。美咲にそっくりなんだとか。瑛斗という弟がいる。颯香という従妹もいる。この鮎美を演じてるのが広瀬すずです!

 

 

所感

内容的には辛くて切ないものだとは思うのですが、そんなことを感じさせずにむしろ面白く思えたのは岩井俊二さんという作家さんの力といったところでしょうか。

 

もしくは登場人物の裕里の人当たりの良さがそういう風に感じさせてくれたのかな?

 

スマホが使えなくなって文通だけでのやり取り。やり取りというよりも裕里から鏡史郎への一方的な連絡なのですが、その内容がまた面白い。

 

「もうこれで最後です」みたいな文面で締めくくってはいるものの何度も手紙を送ってるというところがなんか人間味が感じられたことが面白かったです。

 

裕里自身は鏡史郎に恋心を抱いていて、鏡史郎は裕里の姉の美咲が好きだったというちょっとした三角関係でもあるんですよね。

 

こういうところも本当は修羅場というかジメジメした感じになるんでしょうけど、変にギスギスした感じにならなくて、ほんわりとした雰囲気に話がまとまってるので読みやすかったですね。

 

心温まる話がやっぱり好きやなと思いました!

 



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