小川糸さんの「キラキラ共和国」を読み終わりました。
小川糸さんの作品は「さようなら、私」に続いて6作品目の読了です。
今回の「キラキラ共和国」は「ツバキ文具店」の続編なんです。
「ツバキ文具店」が切なく優しい物語やったから、その続編が出てくれて本当に嬉しい!
今回はいくつかの話に分かれてたのですが、どの話もすごく良かったです!
主な登場人物
ポッポちゃん:主人公で本名は鳩子。ツバキ文具店という代書屋さんを運営している。ミツローさんと結婚をして守景鳩子という名前になった。
QPちゃん:ミツローの小学1年生の子供。ポッポちゃんとミツローさんの恋のキューピットでもある。
ミツロー:ポッポちゃんの旦那さん。なんかすごく感じの良さそうな人。前妻を亡くした悲しい過去を持っている。
所感
ポッポちゃんとQPちゃんは実の母娘ではないんやけど、無理に仲良くしていこうとはせずに自然に親子になれればとポッポちゃんは願ってるわけです。
ちなみに、ポッポちゃんとQPちゃん&ミツローさんは近くには住んでるけど別居をしています。
そんなときに、ポッポちゃんとQPちゃんの2人がポッポちゃんの家でヨモギ団子を作るのですが、
QPちゃんが帰り際にそっと手紙を添えるのですが、それがまたいじらしいんです。
しかも「母の日」ということで感謝の手紙を書いたのだとか。
なんかこういうのっていいですね。
次の話では、ミツローさんの実家である高知に行くのですが、ポッポちゃんはそこでも家族の温かさや絆を実感できるわけなんです。
ミツローさんのお姉ちゃんもなかなかいいキャラしてるし。
そのことで、ますますミツローさんとの心の距離も近づいたんじゃないかと思う。
ということもあったりで、別居生活ではなくて一緒に住むことになったんです。
そのときに、ミツローさんはポッポちゃんに気を使って前妻との思い出を捨てようとするのですが、そのことでポッポちゃんは本気で怒るんです。
お互いがお互いを思いやってのケンカ。
切なくはあるけど、とても重要なことなので絶対に避けては通れないこと。
全体的にですが、読んでて登場人物全員を心の底から応援したくなりました。
直筆の手紙。
本当に素敵ですね。
昔は自分も直筆の手紙を書いたことはあったけど、今は書く機会も少なくなってきてるし、たまには書いてみようなかとも思いました。
また、続編が出て欲しいな!
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