長岡弘樹/教場

読書感想文

長岡弘樹さんの「教場」を読み終えました。

 

長岡弘樹さんの作品は初めて読みましたが、なかなか面白かったです。

 

さすが、ドラマ化されるだけのことはある!

 

ドラマでは木村拓哉が教官を演じてるみたいですね。

 

警察学校を舞台にした話は個人的には読むのは初めてでした。

 

主な登場人物

風間公親:独特なオーラを醸し出してて、しかも怖そうな警察学校の教官。木村拓哉さんが演じてる。

 

宮坂定:生徒の中では主人公的な立ち位置。しのぶからは風間さん教官のスパイだと疑われてるが果たして、、

 

楠本しのぶ:姐御肌みたいなキャラでしょうかね。

 

平田和道:警察官を父に持つが、自身としては落ちこぼれ組。

 

 

所感

警察学校って言えばすごく厳しくて大変なイメージがあったけど、この本を読んで改めてそれを感じました。

 

人や物事の一挙手一投足を見逃さないように訓練されるとかね。

 

あの何かを見透かしたような警察官の目はこうして鍛えられたのか!

 

って思ったりしました。

 

6つからなる短編小説なのですが、各々の話で心に闇を抱えた生徒がいろんな問題を起こしたりするわけなんです。

 

それをこんな角度から攻めてくるか!

 

って感じで風間教官が対応していくわけなんやけど、それがまたカッコいいというか陰湿というか…

 

昔、ドラマであった古畑任三郎をカッコよくて怖くて、冷ややかにした感じでしょうかね。

 

あと、こういう生徒の話って中学生とか高校生が題材となることは多いと思うのですが、警察学校を題材にしてるってところが今までと違うパターンやったから新鮮な気持ちで読めました。

 

で、学園ものだと、そこから何かを学ぶことが出来て、前を向いて頑張っていこうぜ!

 

ってなるんやけど、この教場では、問題を解決したら以上終了みたいな終わり方で微妙に後味が悪い話が多かったような気がします。

 

でも、最後の章では卒業論文みたいな感じで登場人物の卒業文集を読むことが出来るのですが、恨み辛みな内容はないんですよね。

 

なんか不思議な感じです。

 

風間教官みたいに違った愛情での接し方があったってことなんですかね。

 

まぁ、自分にはとてもじゃないけど、こういった経験はしたくはないと思いましたが笑

 

経験といえば、半年前に人生初の職質を受けました。

 

この物語に出てくるような感じでは無かったのですが、何かしらの怪しさを醸し出してたんでしょうかね…。

 

まあ、話のネタにはなったかなと。

 

この教場は続き?もあるみたいやし、またタイミングみて読んでみたいなと思いました。

 

 

 





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