伊坂幸太郎/サブマリン

読書感想文

伊坂幸太郎さんの「サブマリン」を読み終えました。

 

伊坂幸太郎さんの作品は「シーソーモンスター」に続いて24冊目の読了です。

 

交通事故が絡んだ少年犯罪の話なのかな?

 

伊坂幸太郎さんの本に出てくる子供って、なんかませてて一丁前な口をきくところが好きかも。

 

 

主な登場人物

棚岡佑真:無免許で事故を起こして45歳の男性を殺してしまった少年。佑真自身も過去に両親を事故で亡くしていたり、小学生の頃にも事故に巻き込まれたりと事故に縁がある不幸な人。

 

小山田俊:15歳のネット犯罪かで試験観察中の人。どうやらネットの犯罪予告の真偽を見極めることが出来るらしい。

 

武藤:主人公?佑真や俊の担当をしている家裁の調査官。陣内という面倒な上司がいる。あと、木更津杏奈という同僚?もいる。

 

陣内:ぶっきらぼうな人。自分の言った言葉にもあんまり責任を持たない人。でも実は、、、唐揚げが好き。

 

 

所感

伊坂幸太郎さんの話は随所に後々の話に繋がる伏線が張られてることが多いので、一つ一つの出来事を何か意味があるんじゃないかと考えもって読み進めることにしてるんです。

 

それがまた読書の醍醐味といったところでしょうか。

 

今回で言えば野球の時の田村守がパスボールで負けた話とか、とあるサイン会で棚岡佑真がいたんじゃないかとか。

 

今回のキーワードは交通事故でしょうか。

 

棚岡少年が過去に祟りかと言わんばかりに両親を交通事故で亡くしたり、友達も亡くしたりと被害者になってたのが、今回は加害者側になってしまって交通事故で人を死なせてしまう。

 

若林という人物も出てくるのですが、この人は過去に逆に棚岡少年に対して事故を起こした人で、今回は危うく被害者になってしまうところやった。

 

どうやら、このサブマリンは「チルドレン」という作品の続編らしい。

 

らしいとは言ったものの、随分前にチルドレンも読んでたんやけど、内容があんまり覚えてなくて…

 

この読書感想文を始めてからは、読んだ本の記憶はある程度はしっかりしてきてるんやけどね。

 

と言い訳もしてみたり。

 

同じ人物が被害者側と加害者側のどちらにもなりえるというのは良かったんやけど、強いていうなら、であれば棚岡くんや、小山田くんの心情を中心にして欲しかったかなぁと思う。

 

まぁ、陣内さんの視点や発言はカッコよかったけどなっ!

 

田村守のパスボールの話のくだりやけど、陣内さんの人柄が出てて良かったです。



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