阿月まひるさんの「さよなら、ビー玉父さん」を読みました。
阿月まひるさんの作品は初めて読むので作者がどんな人なのかを簡単に調べてみました。
あらら、得意のWikipediaで調べようと思ったら出てこなかかった。。
どうやら大阪出身らしいです。
お~!これだけで親近感がわいてきます!
なんとなく、下町情緒あふれるような感じを受けたところとか西加奈子さんに作風が似てるなと思ってたのですが、出身が同じ大阪だったからですね。
ってどうやらこの「さよなら、ビー玉父さん」が阿月まひるさんのデビュー作らしいです!
そして、この作品は第1回角川文庫キャラクター小説大賞への応募作らしいです。
応援してます!
主な登場人物
奥田狐:32歳の冴えない男。学生時代はサッカーをやってたりでモテたみたいやけど、大人になってからは大人になり切れてない性格が災いしてるのかさえない感じになった。
天野遊:そんなダメ男の息子が遊くん。なんかすごい健気な性格でかわいらしい。はるばる片道3時間半もかけてお父さんのところに会いにいくんやもんなぁ。
キャロン:そんなダメおやじをなぜか慕ってる若い女性。
椿姫:そんなダメな男と結婚をした女性。離婚はしたけど、、。まぁ、妙に勝気な性格でテキパキとしている。
所感
う~ん、、
なんと切ない話なんやろうか。
登場人物の中で精神的に一番大人なのは、遊くんじゃないかと思えてくる。
その次に、キャロン。
年齢が低い人の方が大人やん!
でも、この大人になりきれてない、奥田狐ことコンはなぜか憎めないキャラなんよね。
げんに、遊くんやキャロンさんには慕われてるわけやし。
話が進むにつれて時代もどんどんと進んでいくわけです。
遊くんベースで
8歳⇨12歳⇨26歳
みたいな。
8歳のときに、コンは遊くんと久しぶりにあって、次に会ったのが4年後って…。
まぁ、でもそんなこんなもありながらも年齢的にも大人になった遊くんは、コンと一緒に住もうと言うわけなんやけど、それもまたいじらしい!
そして、それに対してのコンの態度も最後まで子供っぽい感じである意味良かったかも。
今回の本を読んで、言葉の重みというか一つ一つの言葉の大切さをあらためて感じることができたかな。
特に子供に対しては、大人が思ってる以上に繊細なわけで言葉はちゃんと選ばないといけないなと思いました。
大げさでなく、何気ない一言がその子供の人生にも影響してくるわけやもんね。
帯にあるような感動はそこまではなかったけど、いいお話だったと思います!
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