伊吹有喜さんの「今はちょっと、ついてないだけ」を読み終えました。
伊吹有喜さんの作品は初めて読むので、作者がどんな人なのか簡単に調べてみました。
今回、読んだ本から推測すると自分と同年代くらいなのかな?と推測。
三重県出身で1969年生まれなので自分よりは8つ上になるので、49歳ですね。
って、女性やった!
「ゆうき」ではなくて「ゆき」って読むみたいです。
見事に予測は外れたんやけど、よくもまぁ、ここまで男性の心情をうまく表現できたもんだと感心しました!
「ミッドナイトバス」や「彼方の友へ」で直木賞の候補までいったらしいです。
【主な登場人物】
立花浩樹:主人公。昔、テレビに出ていて活躍はしていたのだが、なにかのきっかけで歯車が噛み合わなくなって、ニッチもサッチもいかなくなった人。ただ、信念は持ち続けているのでなかなか大したヤツ。
宮川:第1話では、嫌味ったらしい典型的なイヤなヤツやったけど、第2話では宮川の悩みも表現されていたりで、実はいいヤツなんじゃないかと思わせる節あり。
佐山智美:なんか残念な女性。婚活で知り合った男性に他の女性と天秤にかけられてたし。でもその後の海外でのエピソードは面白かった。
【所感】
登場人物がほぼ同年代ということもあって、しかも何となく境遇も似てるから人ごとではないような感じで読み進めてしまいました。
タイトルにある通り、ちょっとした歯車が狂ったことでそのあとの人生が天と地くらい違ってるから恐ろしい。
ただ、一人一人の登場人物はネガティブな感じはなくて、前を向いて考えている印象も受けたので、そういうところは読んでて勇気をもらえたかな。
ちょっと風向きが悪いからといって諦めてたら、それこそその人の人生は以上終了なんでしょうね。
主人公の浩樹も多額の借金を返済したことに象徴されてるように、前向きに進んでいけばきっといいことが待ってるはず!
てか、まさに自分の人生は自分で切り開いていかないとですね。
すごくためになる本でした。
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