ひなた弁当/山本甲士

読書感想文

山本甲士さんの「ひなた弁当」を読み終えました。

 

山本甲士さんは作品は初めて読むので作者がどんな人かを簡単に知らべてみました。

 

1963年生まれなので自分より14つうえの55歳で滋賀県出身みたいです。

 

1996年に「ノーペイン、ノーゲイン」でデビューしてるので20年以上は作家として活動してるっぽいのですが、今回の作品で山本甲士さんのことは初めて知りました。

 

「ひなた弁当」ってタイトルからして、ほっこり系の話かと思いきや、リストラにあった50歳くらいの男性がどうなっていくのか?って内容だったので、意外な展開でした。

 

と思いきや、そんなに暗い話ではなかったので良かったです。

 

 

【主な登場人物】

芦溝良郎:主人公。50歳にしてリストラに遭う。子供2人と奥さんの4人家族なので大変。

人が良いがために変にはめられた形でリストラされたので可哀そうやったけど、逆にその人の良さがあったからこそそのあとのいい展開が待ってるのだが。

 

弁当屋の大将:主人公のために閉店をした弁当屋を再開させた。最初は乗り気では無かったけど、調子がいいとみるやアグレッシブになっていった、商売気のある人。

 

奥さん:主人公の奥さん。旦那さんがリストラにあったときも変に取り乱さずになんだかんだで良郎を支えてあげてたと思うので、ある意味影の立役者⁉︎

 

 

【所感】

色々と出来過ぎな部分もあるかもやけど、リストラにあって、辛い目にあった人がそこから立ち直る物語というイメージはなくて、どっちかいうとなんか童心に帰れるというかワクワクして読めました。

 

公園に落ちてたドングリがキッカケで物語は進んでいくのですが、自然界にあるものを使って料理をして、そしてついにはお弁当にして販売をしていく。

 

川で魚を釣ってそれも食材にしたりと、ある意味スギちゃんばりにワイルドやんけ!

 

なんか変にリストラした連中に対して見返してやろうって感じじゃないところも好感を持てる要素でした。

まっ、これも主人公の人柄なんでしょうけどねっ!

 

自分は全く料理は出来ないんやけど、この本を読んで料理も楽しいものなんだなと感じました。

 

そしていつの日か最愛のワイフに手作り料理をご馳走出来るようになろう!

 

頑張らないと!



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