原田マハさんの「永遠(とわ)をさがしに」を読み終えました。
原田マハさんの作品は「ロマンシエ」に続いて14作品目の読了です。
面白かった!
こういう家族の絆とかの話は個人的に好きなので面白かったです!
世界的に有名な音楽の指揮者である父親とその娘との話。
そして、その父親の再婚相手と父親の娘との話。
なかなか複雑な家庭環境ですが、ほっこりとしたいい話に進んでもらえるといいなぁ。
主な登場人物
和音:主人公。16歳で女の子。文斗や朱里といったよき友達がいて学校では周りに恵まれてる。よくこの境遇でぐれなかったと感心。素直でいい子。
父親:芸術家っぽい感じ。自分のやりたいことや思ってること以外には関心が薄そう。本当は陰ひなたで一人娘のことや家族のことを大切に考えてるよき父親。
真弓:父親の再婚相手。ドSでなかなか気の強い人。江戸っ子っぽくてやんでいみたいなところはあるけど、本当は周りの状況をしっかりとみることもできて心優しい人。ラーメンが好き?
時依:和音の本当のおかあちゃん。とある事情で家を出て行った。まあ、仕方ないのかもしれないんやけどね。。
所感
設定にどんでん返しもあったりはしましたが、やっぱり全体的に面白かった!
主人公の和音の気持ちを中心に話はまとめられてるわけですが、片親になった父親との関係や再婚相手の真弓との関係や友達とのやりとり。
どれもなんか読んでていいなぁ!
って思えてしまう。
最初は再婚の真弓と和音が衝突をしてぶつかりはするけど、最後は諸々の理由も重なってよき仲間になるわけです。
ちょいと端折ってる部分もありつつ、簡潔に話がまとまってて読みやすかったです。
偉大な父親をもったプレッシャーもあったやろうし、母親が失踪したということで生じたトラウマも乗り越えて、和音は本当に自分の好きなことに向き合えたわけです。
真弓の素敵な約束やぶりをきっかけにして。
(あっ、素敵なというのは皮肉で言ってるわけではないです!)
どんでん返しはちょっと辛い場面もありましたが、それもきっかけにして前を向いてって感じで進んでいくんですよね。
あと、やっぱり友達の存在も大きいと思う。
登場人物のみんながそれぞれを慮って、成長していくのが読んでて楽しかったです!
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