浅田次郎さんの「おもかげ」を読み終わりました。
浅田次郎さんの本は初めて読んだのですが、読みやすくて内容もすごくよくて、帯にもあったとおりに感動することが出来ました。
読みやすいことが想像力も沸きやすく、そして感情移入もしやすく感じました。
元々、動機だった2人が、かたや会社の社長、かたや会社のいち社員という風に仕事の面でいうと明暗が分かれた形となっていて、いち社員の方の竹脇正一が定年を迎えてその送別会を終えたときに倒れてしまったところから話はスタート。
そこに社長が竹脇正一のお見舞いに行くのですが、てっきり主人公はこの社長の方だと思ってたけどそうでもないのです。
倒れた方の竹脇が意識不明で倒れているときに不思議な体験をするんですよね。
異世界でいろんな人と出会うんですよね。
幼くして亡くした竹脇の子供だったり、そして母親だったり。
このまま生きるか死ぬのかという視点がすっかりと抜け落ちるくらいに1つ1つの話が充実しているのです。
浅田次郎さんはさすが重鎮だけあって内容がすごく濃く感じました。
年齢を調べると、なんと69歳!
経験や場数を踏んでいるだけあって、話の内容もすごく充実していました。
まさにこれぞ小説!
といった印象を受けました。
今年は浅田次郎さんの本をたくさん読もうかと思います。
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