柚月裕子/蟻の菜園

読書感想文

柚月裕子さんの「蟻の菜園」を読み終わりました。

 

柚月裕子さんの作品は「検事の死命」に続いて10作品目の読了です。

 

ついに2桁に乗りました!

 

しかも柚月裕子さんを知ってから半年足らずで。

 

今回も1ページ目から面白く感じるのは完全にどハマりしてるってことなんでしょうね笑

 

円藤という女性が起こしたのか巻き込まれたのかの事件をテーマにしたお話です。

 

主な登場人物

今林由美:主人公。フリーライターの仕事をしていて、結婚詐欺師の事件のことを調べることに。

 

片芝:ぶっきら棒ではあるけど、なんだかんだで由美の手助けをしてくれている。顔も広い。

 

冬香:かなりの波乱万丈な人生を送っている。福井県に住んでて幼き頃は姉と、アル中の親父と時を過ごしていた。

 

 

所感

円藤が本当に事件を起こしたのか?

 

由美がふと疑問に思ったことから、円藤の生い立ちからこの事件の真相を追及していくという内容です。

 

第二章に入ると福井県の方で少女がオヤジを刺したとか云々の話が出てくるのですが、同じ北陸繋がりということで、この事件が円藤とどうつながっていくのか?

 

つながらなかったら、おいっ!って感じになるしね。

 

現在と過去の話

 

そして由美と冬香の話

 

 

各々が交互に話が進んでいって、最後には繋がっていくっていう話の進め方も面白く感じれる要素になりました。

 

まっ、途中からオチは見えはしたんですけどね。

 

 

東野圭吾さんの「白夜行」を思い起こすようなストーリーでした。

 

家族の絆というか、最後の説明にあったようにどちらが欠けても生きてはいけない。

自分が存在するために相手の存在を必要とする事象。

 

まさに、この物語を象徴している言葉です。

 

すごく面白かったけど、強いて言うなら、片芝がもうすこし変に事件に関係していたら面白かったかなとは思うけど、それはちょいと無理があるかな。

 

 

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