志駕晃さんの「オレオレの巣窟」を読み終わりました。
志駕晃さんの作品は「スマホを落としただけなのに囚われの殺人鬼」に続いて4作品目の読了です。
待ってました、志駕晃さん!
志駕晃さんの作品は、ちょいブラックで犯罪のにおいがするものが多いのですが、個人的にはすごく好きで、今回も楽しく読ませてもらいました。
今回はいくつかのパートに分かれれて話が進んでいくのですが、根っこの方では繋がってたりします。
ストーリーとしては「マネーゲーム」みたいな感じでしょうかね。
なんかあらためて「お金」の怖さを痛感しました。。
主な登場人物
平田:天才詐欺師といったところでしょうか。ただ、本人は普通の生活に戻りたがってるんだとか。
真奈美:そんな平田に惹かれたまだ若いOL。お金に困っていて風俗嬢になっていたときに、平田に紹介をされてキャバ嬢に。なかなかの売れっ子になったんだとか。
竹崎:結婚詐欺師。いろんな名前や顔を持つ男。結婚詐欺師になってるくらいだからさぞかし女性の接し方も上手なんでしょうね。
貴美子:そんな竹崎に騙されてしまった、自称デブスの女性。この物語ではある意味一番浮き沈みの波が大きかったかも。
所感
なんかちょいと伊坂幸太郎さんの話の展開にもにつつも、志駕晃さん独自の読感もあって、それが面白くて今回も一気に読み進めることが出来ました。
話の展開自体、スピード感もありましたしね。
やっぱ「お金」って怖いですね。
まさに人を狂わす魔力を持ってるというか。。
無くてはならないものではあるけど、あったらあったでどんどん欲も膨らんでいきますしね。
そんな中、今回の話はだましだまされみたいな感じで、まるで全員悪人のアウトレイジのような世界観!
最後に生き残るのはだれか!?
個人的にはやっぱ正直者が最後には幸せになってもらいたいとは思うけど、この物語でもそうですが詐欺を働く人は一枚も二枚も上手だったりするからなかなか難しいんでしょうけどね。。
ただ、そこがある意味盲点で、詐欺を働く人にも油断というものがあるんですよね。
自分は大丈夫だ!
みたいな驕りといいますか。
まあ、読後感はなんかスッキリはしましたので良かったかなと思います。
このタイミングで「詐欺」に関しての本が出るとはある意味タイミングがいいんですかね。
大阪人としては複雑な心境ですが、、、
はやくまた志駕晃さんの次回作を読みたいな!
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