吉田修一/横道世之介 ふたたび

読書感想文

吉田修一さんの「横道世之介 ふたたび」を読み終わりました。

前作が何とも言えない感じやったんですが、面白かったのでこの続編を購入しました。

 

前作は主人公の横道世之介の大学生時代の話が描かれているわけですが、時代は1980年代なんだとか。

自分も1997年に大学を卒業してるので一回り前の世代ではあるんやけど、なんか自分の学生時代のことを思い出しつつ読めたってのが面白く感じたポイントかな。

 

最近、プライベートでも大学時代の友達と会うことが多くなってるので、思いで話を語ることも多くなってるしね。

 

今回の続編は24歳になった横道世之介の話です。

 

24歳といえば、自分は大学を出た後、アルバイトと公務員試験に明け暮れていた時期でございます。

 

いま、振り返ればほんとダメダメな時期やったなぁ。

 

まあそれなりに楽しくは過ごせてたけど、このままずるずるといってしまいそうな恐怖感もあったのをふと思い出しました。

 

横道世之介の織りなす物語は本当に何でもないありふれた青年の物語なんやけど、なんか面白いんよなぁ。

親近感からくる面白さってやつなんやろか。

 

前作でも、最後びっくりして、読み間違いかと思ってたりもしたんやけど、横道世之介は電車の事故に巻き込まれて亡くなるんよね。

 

寂しくはあるけど、横道世之介っぽいといえば、ぽい感じなんかな。

 

これ以上の続編は無さそうやけど、映画化もされてたみたいやし、映像でも見てみようと思います。