真梨幸子さんの「殺人鬼フジコの衝動」を読み終わりました。
真梨幸子さんの作品は初読了でしたが、、、
いやぁ～、重たかった！
重たかったのに、早くこの物語の経過や結末を知りたいという衝動に駆られてスイスイと読めたのはなんとも皮肉な話です。。
主人公のフジコちゃん。。
小学生にしてどこか怪しげな雰囲気を持っているわけです。
フジコの両親もなかなかパンチの利いた人たちで、我がさえ良ければそれでいいみたいな。
ろくに親の愛情を受けることが出来なかったり、それだけでなく学校ではいじめの対象になってしまってたりで、ゆがんだモンスターを生む土壌が出来上がっていくんです。
そしてついには次々と人を殺めていくことになるわけなんですが、話が進むにつれて人を殺していくことが平気になっていくというか、罪悪感が全くなくなっていく感じがしてほんと怖かった。
話の最初の方にあった一家惨殺事件がどんどんとかすれていくんですもんね。
しかも殺めた死体をバラバラにする描写はほんと気持ち悪かった。
もし近くにこんな人がいたら絶対に近づきたくないわ～。
あまりにも普通に人が殺されていくから、途中からこれってフジコの妄想の中の世界観なのかなとも思ってしまいました。
でも、この話に出てくる登場人物で、フジコを引き取った茂子さんであったり、裕也という男であったり、保険屋さんの女性であったり、フジコの周りには変な奴が集まってくるんですよね。
そういう運命を引き寄せているということなんですかね。
読後はなんかお腹が痛くなりました。
真梨さん、おそるべし！
ただ、もう１冊くらい別の作品も読んでみたいなとも思いました。
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