今野敏さんの「マル暴総監」を読み終わりました。
今野敏さんの作品は「マル暴甘糟」に続いて５作品目の読了です。
この「マル暴甘糟」を読んで面白かったこともあって、その続編を読んでみました。
続編となると得てして新鮮さが無くなったりでグレードダウンするケースが多いかなと思うのですが、このマル暴シリーズはそんなことはなく、むしろ面白さが加速していった感じでした！
主な登場人物
甘糟：主人公。う～ん、やっぱりひ弱さは感じなくてむしろ物おじせずに堂々としているように感じる。
郡原：甘糟の上司的な立ち位置の人。甘糟とは正反対でやんちゃなキャラ。
総監：ある意味今回の主人公。お偉いさんで暴れん坊将軍とかみたいにかっこよく世直しをしたいんだとか？
多嘉原：組長さん。
所感
マル暴シリーズはまた別の任侠シリーズで出てきた阿岐本組の名前が出てきたってのも、自分の心を上手くくすぐってくれたような気がします。
任侠シリーズも３冊読んでるのですが、どれも面白かったです。
暴力団が絡むとはいえ、柚月裕子さんの「孤狼の血」のような残忍さというかえげつなさがないので安心して読めるんです。
とはいっても、あるチンピラが殺されたところから話はスタートするわけなので、現実の世界だったら怖いんですけどね。
今回もやっぱり甘糟が最弱の刑事には思えない活躍でした。
警視総監という立ち位置がどれほど偉くて雲の上の存在かは分からないのですが、そんな総監と甘糟は一緒に行動をするんですよね。
あのやんちゃな郡原もきょどってしまうくらいに偉い総監と最弱？の甘糟が接点を持つってのも無理はあるかなとは思うのですが、それはそれでいいかなと。
白いスーツを着た男。
この人が今回の話のキーになってくるんですよね。
いったい何者なのか？
恰幅がいいとのことなので、きっとお偉いさんに違いない！
何となく誰が白いスーツの男なのか想像はつくかも。
今野敏さんの別シリーズの任侠シリーズの面々も見れて良かったです。
残念ながら組長の阿岐本は出てこなかったけど、日村は登場してたのでそれだけでも満足です。
日村もやっぱヤクザってこともあって客観的に見たらやっぱ怖い存在なんですね。
また、続編を期待しています！
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