ドン・ウィンズロウの「失踪」を読み終わりました。
ドン・ウィンズロウの作品は初めて読みましたが、構成もしっかりとしていたこともあってすごく読みやすかったです!
最近は、ほぼほぼアガサ・クリスティになるのですが、外国の作品を読むことが多くなってきてはいたものの、現代のリアルタイムで出版されているものはあんまり触れたことが無かったのでなんか新鮮でした。
アメリカと日本の文化の違いも垣間見えたところも勉強にもなったかも。
性犯罪者とかアメリカだと、そういう履歴があるって登録されたりするんですね。
司法取引みたいなやつもあったりで、面白いなと思いました。
主な登場人物
フランク・デッカー:刑事さん。刑事という職種や家族を犠牲にしてでも、行方不明になった少女を探すことに専念することになった。
ヘイリー・ハンセン:5歳にして誘拐されてしまった少女。黒人と白人のハーフなんだとか。マジックという馬のぬいぐるみと共に辛い時間を過ごす。
所感
アメリカだけのことなのかも分からないけど、誘拐されてからまずは最初の1時間が勝負で、つぎに3時間、そして最後に24時間というのが殺害されるまでのタイムリミットととらえられているみたいです。
その描写もあって、スリリングに感じれたのでハラハラですよ。
実際は文中のところどころでヘイリーの言葉があったので、殺害はされてないんだとは分かったのでその点は安心して読めました。
ただ、逆に早くヘイリーを見つけ出して助けてやって!
という気持ちで読むことになったので、もどかしい気持ちもありました。
なんか完全に作者の術中にハマってしまった感はありましたが、情景の書き方とかも分かりやすかったので、シーンごとのイメージが沸くことが出来たので良かったです。
まるで映画を見ているような感覚でした。
デッカーの意固地なまでの信念も、成果に結びついたときはいいと思うのですが、そうでないときはちょっと辛いですよね。
今回の事件に関しては、、、
でしたけど。
何はともあれ好きな終わり方だったので良かったです!
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