東野圭吾/超殺人事件

読書感想文

東野圭吾さんの「超殺人事件」を読み終えました。

 

東野圭吾さんの作品は「夢はトリノをかけめぐる」に続いて66作品目の読了です。

 

東野圭吾さんだけで66冊も読んでるって我ながらすごいな!

 

今回は8つの話からなる短編集です。

 

短編集はあんまり好きではないけど、読むとそれなりに楽しめたりもするんですよね。

 

超税金対策殺人事件

いやぁ、ほんと税金ってなんなんだろうって思ってしまう笑

 

自分は確定申告とか、したことないけど、会社の税金の話とか聞いてると一見儲けてるようでも税金でガッポリ取られるから意外と手元にお金は残って無かったりしますもんね。

 

そんな中、とある小説家が無理くり経費化しようと小説の中にハワイに行ったりゴルフに行ったことを話の中に盛り込んでいくのですが、ストーリーがぐちゃぐちゃになっていくわけなんです。

 

しかも、結果、経費とは認められず、さらに書いた小説も案の定打ち切りになったりとしっぺ返しをくらうってお話。

 

ただ、この話を書いてる東野圭吾さんは売れっ子作家さん。

 

なんとも皮肉な感じがしました!

 

 

超長編小説殺人事件

この話もまた皮肉な内容だったので面白く読めました。

 

本末転倒って滑稽ですよね。

 

字数を稼いで分厚くなってる本が売れるんですよ。だから、多少間延びしても字数を稼いで欲しいみたいなことを言われた作家さんの話。

 

甲子園での野球でのお話を例にしてあげてあけど、1球投げるまでのストーリーがビフォーでもなんか長いなぁと思ってたけど、修正後のアフターでも相当に長い!

 

字数を稼ぐためにやってるという裏を知ってるから逆にそのことが面白く感じましたが、そんなことを知らない読書はこれを読むと読む気が失せるでしょうね。

 

そして、最後は字数よりも本の重さが重要だという始末。

 

オモロイっ!

 

その他の短編集も面白いものもあったり、そうでないものもあったり。

 

登場人物の作家さんがどうも東野圭吾さんに思えて、作家さんの裏側を見れたような気がしました。

 

たまにはこういう形の本を読むのも楽しいですね。

 

そういった意味だと好きな作家のエッセイとかも読んでみるのも楽しいかも。

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