成田名璃子/不機嫌なコルドニエ

読書感想文

成田名璃子さんの「不機嫌なコルドニエ」を読み終えたので読書感想文を書きます。

 

成田名璃子さんの作品は「今日は心のおそうじ日和」に続いて8作品目の読了です。

 

成田さんの作品は心温まる優しい内容のものが多いので、いつも読了後は癒されます。

 

 

京香、雄大、天野の3人が働く靴屋さんを舞台として5つの不思議な話から構成されています。

 

 

主な登場人物

京香:主人公。デザイナーさんでいつか自分でお店を持ちたいと思っている。雅也という恋人から勧められてコルドニエにきたものの、雑用アルバイトみたいな扱いをされてしまうことに。

 

天野:京香が働くことになったお店の店長。嫌味っぽい性格で、何かしら影のある人物。友達にはなれなさそう。

 

雄大:京香よりは年下で、、コルドニエアマノで働く従業員。やや乙女チックな面もあり?

 

 

所感

コルドニエアマノの店長の天野がなんか訳ありなんです。

 

京香の彼氏?である雅也のデザインを過去に盗作したんだとか?

 

それを調査してほしいみたいな感じで雅也に言われて京香が半ばスパイみたいな立ち位置でお店で働くことになるんです。

 

ただ、天野もそんな盗作したと思われる相手の彼女をわざわざお店で雇うか?

 

と思ってたら、どうやら訳ありだったのは雅也の方だったんです。

 

コルドニエは横浜の元町というところにあって京香はそこで働いてて、雅也は神戸で働いてて、つまりは遠距離恋愛だったわけなんですが、京香の妹が横浜の街でいるはずのない雅也を見かけたんだとか?

 

そして、雅也に裏切られるんです…。

 

本来は靴をキーにして謎解きがメインだと思うのですが、そっちよりもむしろ天野や雅也の闇の部分が気になってしまいました。

 

最後のシーンにしてもそうですが。

 

全体的に面白かったですが、欲を言えばもう一息謎解きミステリーの方に重点を置いて欲しかったかな。

 

ということで、続編出てくれること願ってます!

 

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