小野不由美さんの「十二国記黄昏の岸暁の天」を読み終えたので読書感想文を書きます。
ついにこのシリーズも最終回一歩手前のエピソード8まで辿り着きました。
今まで出てきた登場人物が顔合わせしたりと、どんどんと集約されていってます。
この物語の主人公かなと思ってる陽子と泰麒。
この2人がどういう風に絡んで展開されていくのか?
楽しみです。
主な登場人物
李斎:戴国に属する女将軍。驍宗という戴国の王が何やら雲行きの怪しい空気を醸し出してたり、泰麒という戴国の麒麟が、きょどってたりと悩ましい日々を送っている。
陽子:慶国の王。ちなみに慶国の麒麟は景麒という人で、最初はこの2人は折り合いは良くなかったけど、だんだんと歯車が噛み合うようになった。
驍宗:戴国の王。阿選がライバルみたいな存在としている。ワナに引っかかって戦地に赴いたんだとか?
阿選:国を乗っ取ったと思われる悪い奴。ただ、敵対してる李斎からの状況説明なので、本当に悪いやつなのかは怪しい。
所感
最初の頃の陽子はオロオロとしてたのに、今や李斎を助ける立場にまでなってるんです。
なんか、どんどんと登場人物が成長してってる感じがします。
李斎の話を聞いてると、阿選はとんでもない悪いやつだという印象をもってしまうけど、果たして本当にそうなのかな?
そして、泰麒はいったいどこに行ってしまったのか?
ちょっとしたミステリー小説みたいな内容にもなってきたりです。
てか、この流れがありつつ、最終巻のエピソード9の玄の月まで話が続いてたんですね。
しかもエピソード9が出るまでには相当の年月があったわけやし、そりゃこのあとの結末がどうなったか知りたい渇望がすごかったでしょうね。
という、あえて疑いの目で読み進めてました。
にしても王は武力で他国を占領できないというルールがこの十二国記にはあるんですね。
てっきり陽子や泰麒が全国を平穏に整定していくいくものだと思ってました。
それにやっぱり悪い奴はわるいんですね。
どこをどう読み取っても阿選は悪いやつでした。
泰麒の疲弊した姿が痛々しかったし、李斎が何度も正義をかざしてもだめだったこととか辛い状況が多いなと。
天帝はいったい何を考えてるんやら。
でも、物語の中ではこういう悪い奴がいてかき乱す奴がいるからきっと面白いんでしょうね。
最終巻の「玄の月」も楽しみです。
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