湊かなえ/ブロードキャスト

読書感想文

湊かなえさんの「ブロードキャスト」を読み終えたので読書感想文を書きます。

 

湊かなえさんの作品は「落日」に続いて21作品目の読了です。

 

湊かなえさんといえば、「イヤミス」。

 

そして今回の作品はなんと!青春もの!

 

ある意味、今までの湊かなえさんの作風とは真逆の方向性なので、どんな展開や結末をもってくるのかが楽しみです!

 

舞台は高校で、放送部です。

 

 

 

主な登場人物

町田圭祐:主人公。中学時代は陸上部に所属していたが、高校ではわけありで陸上部に入るのはやめて、正也からの熱心な誘いもあって放送部に入ることになった。

 

正也:圭祐とは中学が同じで、圭祐の声がいいとかで放送部に誘った。

 

良太:圭祐の中学時代に陸上部で同じやった友達。中学最後の大会を諸事情もあって出れなくなった。ちなみに良太自身は陸上部ではいい成績を収めれてる人だった。

 

久米:女子生徒。スマホを持ってないというのもあったり、クラスメイトからハブにされている。

 

所感

やっぱり作風が湊かなえさんっぽくない!

 

ある意味新鮮ではあるけど、「イヤミス」を期待している人にとっては拍子抜けしたかも。

 

でも、青春ものもなかなかいいテーマだと思うし、読みやすかったので良かったです。

 

ただ、どこかで人間関係とかドロドロしたものを仕込んでこないかと期待していたので、その点はちょっと残念ではあったかな。

 

 

自分も中学時代は陸上部に所属をしていたので、感情移入もしやすいかなと思いきや、舞台は「放送部」でした。

 

でも、部活に対しての思いや情熱、そして人間関係はどこの部活でも変わらないことですので、舞台は違えど読み入ることは出来ました。

 

てか、そもそもタイトルが「ブロードキャスト」ですもんね。。そりゃ、放送部が舞台にもなりますよって感じです。

 

 

 

今回、青春ものということもあって「イヤミス」自体は無かったのですが、ちょっとした「すれ違い」はありました。

 

そのすれ違いが今までの生活にも影響をしていたり、今後も多少なりとも影響は及ぼしていくわけです。

 

ただ、終わり方が青春ものっぽい感じもあって綺麗にまとまった感じも受けました。

 

でも、やっぱり心のどこかでグッタリする結末を期待してる自分がいました。。

 

 

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