中山七里さんの「恩讐の鎮魂曲」を読み終わったので読書感想文を書きます。
中山七里さんの作品は「贖罪の奏鳴曲」に続いて5作品目の読了です。
「恩讐の鎮魂曲」といい「贖罪の奏鳴曲」といい、御子柴シリーズと呼ばれているみたいですね。
その御子柴シリーズにどっぷりとハマってしまってます!
今回もかなり面白かったです。
冒頭の、韓国船の沈没事件から波乱の予感!
1作品目の「死体配達人」の事件といい、実際にあった事件をモデルにしてるってところもこのシリーズの特徴の一つだったりするんですね。
主な登場人物
御子柴:主人公でやり手の弁護士さん。過去に「死体配達人」として世の中を賑わせたことあり。少年院で過ごした経歴あり。
稲見:御子柴が入ってた少年院時代の教官。面倒見もいいのか、御子柴が稲見のことを信用するくらいの人格者でもある。
栃野:稲見に殺された施設で働く人。ただ、韓国船の沈没事件のときにある女性を犠牲にして栃野自身が生き残ったという過去あり。個人的にはいじめたくなる嫌な奴。
所感
なんと御子柴の恩師である稲見が今回の殺人事件の犯人!?
しかも稲見自身が罪を償おうと自白もしているわけです。
そんな中、御子柴は裏世界の人間を使って、稲見の弁護士を担うことになるわけです。
厳罰を望んで自白している被疑者をいかに減刑に持ち込むのか?
相反するこの難題に御子柴がどうふるまっていくのか?
今までに読んだことのないパターンだっただけにすごく面白かったです。
まあ、思ってるほどの急展開とかどんでん返しはなかったのですが、それでもやっぱりそれなりにハッとはさせられましたね。
てか御子柴シリーズは3部作で、2作品目を飛ばしてしまってました。。
ということで2作品目の「追憶の夜想曲」も読みます!