又吉直樹/劇場

読書感想文

又吉直樹さんの「劇場」を読み終わりました。

 

又吉直樹さんの作品は「火花」に続いて2作品目の読了です。

 

う~!面白かった!

 

つい、先日に芝居を観に行ったあとだけになおさら面白く感じました。

 

ちなみに観に行った芝居はこちらです

 

↓暗転セクロス

暗転セクロス
朗読劇「私の頭の中の消しゴム」、映画「想いのこし」などを手がける岡本貴也の傑作「暗転セクロス」。 2013年の初演、2014年の再演ともに、口コミで広がり、連日の超満員を記録。 チケット争奪戦となった作品を、今回も岡本自身の演出で上演。 小劇場の濃密な空間を活かした、男女が繰り広げる愛を描く、密室のオムニバ...

 

すっごい面白かったです!

 

 

「火花」のときもそうですが、又吉さんの作風は妙に生々しいところが共感を覚えることのできるポイントかもです。

 

今回は売れない演劇の脚本家さんのお話でした。

 

 

主な登場人物

永田:主人公で演劇の脚本をしている人。ただ、なかなか売れずにモヤモヤしてたり、劇団のメンバーから造反があったりで大変。

 

沙希:そんな永田を励ます唯一の存在。ただ、顔で笑ってても本当は怒ってたりとなかなかつかみどころのない性格をしている。ちなみにまだ学生さん。

 

 

所感

主人公の永田にすごく感情移入できました。

 

鳴かず飛ばずの状態ってのが一番モヤモヤしてストレスもたまりまくりますよね。

 

何をやってもうまくいかないし、それがために周りから取り残されてる感じもあって世間に対して負い目を感じるようになってくるし。

 

かといってそんな状態を突破する力もなくて行動力もあんまりないといったどうしようもないところが辛い。

 

で、救いの存在が永田にはいたのが本当に幸運なことやと思う。

 

 

この幸運というのが、とくにうまくいかない時にはなかなか気づかないものなんですよね。

 

 

失って初めて気付くというか。

 

最後の永田と沙希のセリフを言い合うシーンはめっちゃ感動しました。

 

ようやく本音で言い合えて本当に良かったなと。

 

自分もワイフを大切にしようと改めて思いました。

 

そして、また演劇を観に行きたいな!

 

本気と情熱と!

 

 

 

 



 

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