中山七里/総理にされた男

読書感想文

中山七里さんの「総理にされた男」を読み終わりました。

 

中山七里さんの作品は「連続殺人鬼カエル男ふたたび」に続いて3作品目の読了です。

 

元々、政治には興味もあったこともあって前々からこの本は気になってたんですよね。

 

それで、ついに買って読むことにしました!

 

何となく、今の自民党で安倍総理と小泉元総理をがっちゃんこした感じの人を模写してるのかなと思ったので、それに沿ってイメージしながら読み進めたのですが、思ってたとおりに面白かったです!

 

 

主な登場人物

総理(加納慎策):主人公。総理大臣のモノマネをしていたことから、ふとした拍子に樽見という名の官房長官より、総理の代役になって欲しいと頼まれて渋々応じることに。

 

風間:慎策の昔からの友達でよき相棒。そして相談役でもある。

 

珠緒:慎策の恋人。いきなり恋人がいなくなって、総理になってたらそりゃあビックリするでしょうね。

 

樽見:官房長官。なんか癖のある人でいろいろと闇を抱えてそう。

 

大隈:野党の人で強面で剛腕。なんとなく小沢一郎さんをイメージしてるんですかね。

 

所感

モノマネ芸人がいきなり総理大臣の代わりになるって、それは無理があるやろ!?

 

総理のお仕事って見様見真似にはできねーぞ!

 

とか突っ込みどころはいろいろとあるところですが、それを含めても面白かったです!

 

 

野党との対決や官僚との対決の場面では読んでてすっきりとしました。

 

まあ、実際の世界では野党の人も官僚の人もしっかりと自分たちの仕事を全うしてくれてるとは思うけど、今回の話ではあえて分かりやすく悪玉みたいな感じになってて、そういう人たちとの対決がまた面白い。

 

分かりやすい図式ですよね。

 

まぁ、まさに立場が人を育てるといったところでしょうか。

 

慎策もどんどんとたくましく頼り甲斐のある男になっていきましたからね。

 

まあ、最後の総理の熱演は作者であり中山七里さんの想いといったところですかね。

 

また、こういう感じのストーリーのやつを読みたいな。

 

しいていうなら、加納慎策が総理という仕事に味を占めて、暴走をして独裁政権になって。。。

 

みたいなパターンも読んでみたいなと思いました。

 

 



 

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