今村夏子/こちらあみ子

読書感想文

今村夏子さんの「こちらあみ子」を読み終わりました。

 

今村夏子さんの作品は初めて読みましたが、登場人物の心境が繊細に表現されてるなというのが第一印象です。

 

1980年に広島で生まれて大阪在住みたいです。

 

大阪!?

 

読んでてなんとなく大阪っぽいなとは思いました。

 

大阪独特の雰囲気が作風から出てるんですよね。

 

今回は一風変わった女の子が主人公の話でしたが、共感できるのかできないのかわからないままにあっという間に読み終わった感じでした。

 

 

主な登場人物

あみ子:主人公の女の子。お父さん、お母さん、お兄ちゃんの4人家族。小学生の頃から一風変わった性格。

 

 

お兄ちゃん:あみ子の兄でヤンキー

 

 

お母さん:あみ子の次に産む予定だった子供のことで不幸があって、そこから疲れてしまった。書道の先生をやっていた。

 

のり君:あみ子が好いてる男の子。ちょっと口が悪い一面もあり。

 

お父さん:存在感なし。きっと優しい人だと思う。

 

 

所感

フシギ子ちゃんなあみ子。

 

トラブルメーカーというか、本人の自覚なしに周りの人を傷つけるというかなんというか…。

 

個人的にはあんまり関わりたくはないないタイプかな。

 

とは思いつつ、なんか放っておかない存在というところでしょうか。

 

そういう性格や資質もあって、時にはイジメられたり、時には家族から離されたりと可哀想なんですよね。

 

ただ、その可哀想なところも客観的に周りからみたらって話で、あみ子自身はきっと平気なんだろうなと。

 

なんか自覚がないってちょっと怖いなとふと思いました。

 

誰しもが、周りの人を傷つけてしまったことはあると思うけど、そういうことがあったと認識したら、次は気をつけようとか思うけど、あみ子の場合はそういう自覚がないというところがなんともイタイ。

 

あわよくば20年後のあみ子の姿も見てみたいなと思いました。

 

 

 

 

 

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