福澤徹三/Iターン

読書感想文

福澤徹三さんの「Iターン」を読み終えました。

 

 

福澤徹三さんの作品は初めて読むので、作者がどんな人なのかを簡単に調べてみました。

 

1962年生まれなので57歳になるんですかね。

 

ホラー小説も書いているみたいです。

 

福岡県出身で、2000年に「幻日」でデビューを果たしたみたいです。

 

福澤徹三さんの作品リストを見てみると、ホラー系のものが多いですね~。

 

今回の「Iターン」はホラー系ではないのですが、違った怖さがありましたね。

 

なんか、マンガのカイジと闇金ウシジマくんを混ぜたような内容でした。

 

ともに好きなマンガなので、この「Iターン」も楽しく読むことができました!

 

 

主な登場人物

狛江:主人公。広告代理店に勤めている40歳代半ばの男性。ふとしたことから多大な借金を背負うことになって、そのことからヤクザにも絡まれることになったりと悲惨な人。

 

竜崎:その狛江の借金の原因となったヤクザ。人を嵌めることが趣味なんかってくらいに血も涙もなさそうな奴。

 

岩切:その竜崎と争っているヤクザのオヤビン。この人もなかなかのヤカラやけど、多少は話は出来る奴か?

 

美月:狛江の所属する部署で働く女性。狛江にホの字かも!

 

城島:悪徳警察官と言ったところでしょうか。非常な男。

 

 

所感

まあ、よくもまあここまで不幸が重なるもんやと思うくらいに悲惨な人生を送ってる狛江さん。

 

なんか狛江さんはダメなカイジと言ったところでしょうか。

 

会社では左遷されるわ、奥様には愛想をつかされてるわ、取引先からは裏切られるわ、ヤクザの構想に巻き込まれるわ。

 

 

これが実際の話やったら人生気絶もんですよね。

 

でも、読んでる分には面白いんです。

 

一度転落をするとずるずると負のスパイラルに陥っていくもんなんですね。

 

もっとこういう風に動いたらええのに!

 

って歯がゆく思って読んでたけど、実際にそういう立ち位置に立たされたら狛江と同じような行動をしてしまうんかも。

 

でも、まー時間が経つにつれて開き直った感もあって、そのことが事態をプラスの方向に運ぶようになったからそれは良かったかな。

 

 

でも、最後に狛江にほの字だと思ってた美月が、同僚の柳くんと結婚すると聞いたときは、ビックリでした!

 

そして、最後の電車での岩切と狛江のやり取りがなんか良かったです。

 

なんだかんだで、岩切もいい奴で狛江のことが人として好きなんやろうね。

 

福澤徹三さん作品は初めて読みましたが、話のテンポも良くて読みやすかったです。

 

夏やし、ホラー作品も読んでみようかな。

 

 

 

ちなみに「Iターン」はドラマにもなるみたいです。

 

見てみたい気もするけど、小説だけでお腹いっぱいかな!

 

 





 

コメント