成田名璃子さんの「東京すみっこごはん」を読み終えました。
成田名璃子さんの作品は「坊さんのくるぶし」に続いて2作品目の読了です。
お友達から薦められて購入したのですが、すごく良かったです!
とある場所で老若男女問わず集まったメンバーでくじ引きをして料理を作りあってみんなでご飯を食べる。
昔、ドラマであった「ひとつ屋根の下」に似たようなアットホームな雰囲気のある感じのところで織りなす物語。
面白そうです!
主な登場人物
沢渡楓:高校生の女の子。クラスでふとしたことからいじめにあっている。神崎純也という幼馴染がいて、いいやつなんやけど・・・
三森奈央:30代半ばのOLさん。婚活に励んでいる。料理は当初は苦手だったみたいやけど、なかなかしっかりしている人なイメージ。
柿本さん:堅物で面倒なおやじ。競馬が好きみたい。料理に関しては細かく指摘してくるけど、的を得た発言なので仕方ないのか。タイ人のジェップとつながりあり。
丸山さん:料理が得意な人。とある女性のブログを都度チェックしているちょっと変わった人?
所感
いくつかの章に分けられていてそれぞれの登場人物が主人公となってのお話。
1話目はいじめられっ子の高校生
2話目は婚活をしている30代のOLの話
3話目は競馬場に通う頑固おやじの話
4話目は何かしら謎めいたことを抱えてるおじさんの話
登場人物それぞれがいろんな葛藤を抱えているわけやけど、心のよりどころとなってるのがこの「共同台所すみっこごはん」という所なんです。
自分はまったく料理が出来ないんやけど、でもたまーに料理に挑戦してみるだけではあるんやけど、料理をしていると料理に神経が行くのでモヤモヤしてることとか悩んでることとかその瞬間は忘れてることが多いかも。
柿本さんという口の悪いおじさんもいるけど、このおじさんも含めてこの台所に集まるメンバーはお互いを支えあうことのできる仲間が集まってきてるんやろうなと思う。
損得勘定とか駆け引きとかそんなん関係なく料理や買い出しを手伝ってくれたりするしね。
かといってみんな個人個人のプライベートな部分は踏み込まないといういい距離感での付き合い。
何よりも一緒にいて安心できるってところがみんなにとって居心地のいい空間なんだなと思う。
なんかこういうのいいなぁ。
うぅ!
まだまだ読み足りない!
という気持ちを静めてくれるようにこの「東京すみっこごはん」はシリーズものなんです!
これは嬉しい!
自分もいつの間にはこの「すみっこごはん」に気持ちをゆだねてしまってるのかも!
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