昨日がなければ明日もない/宮部みゆき

読書感想文

宮部みゆきさんの「昨日がなければ明日もない」を読み終わりました。

 

宮部みゆきさんの作品は「淋しい狩人」に続いて9作品目の読了です。

 

杉村三郎というシリーズものみたいですが、初めて読みました。

 

今回の本の中には3つ話があって、短編とまではいかないくらいの長さだったので、なんかちょっと得した気分でした!

 

【収録作品】

1,絶対零度

2,華燭

3,昨日がなければ明日もない

 

 

印象に残ってるのはこの本のタイトルにもなってるように3つ目かなぁ。

 

母親が結構ヤンチャな人で破天荒な人生を歩んでて、その子供が苦労してて、一見はこの母親はろくでもない人間に思えるけど、もし自分がこの母親と同じような立場やったら同じような振る舞いをしてたかもと思うと、なんとなく感情移入が出来てしまう。

 

 

と無理くりに感情移入をして読んでみましたが、やっぱりダメなものはダメですね…。

 

本を読むことでこういう風に登場人物やシチュエーションを反面教師にできるので人生の糧にすることができてるかなと思う。

 

杉村三郎シリーズと聞いて、探偵ものなのでこの人が積極的にカッコよく問題を解決していくのかなと思ってたけど、どっちかいうと淡々と話が進んでいって卒なく解決していくスタンスってのもスムーズに読めたポイントかも。

 

というのも、素人が無駄に洞察力とか、問題解決能力がある話をよく読むけど、それらに比べたら実態に近い感じがして良かったかも。

 

我が家には書庫があって、本がたくさんあるんやけど、愛しの相棒が宮部みゆきさんが好きで、この杉村探偵シリーズも持ってたので、タイミング見て読もっと!

 

それにしてもこの本のテーマでもある「悪意」ってなんかいやですね。

まるで生霊みたいな感じでねっとりといやらしく絡み付いてくるところが気持ち悪い・・。

 

そういえば、今年は個人的には後厄の年なので、昨年に続いて厄払いに行ってきました。

そのあとに引いたおみくじは「凶」。

 

今年も1年がんばろう!

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