坂の途中の家/角田光代

読書感想文

角田光代さんの「坂の途中の家」を読み終わりました。

 

角田光代さんの作品は2作品目の読了です。

 

角田光代さんと言えば、「八日目の蝉」がすごく印象に残ってて、映画でも観たし、ドラマもみたし本でも読みました。

ってくらいに好きな作品でした。

 

今回も、母親の葛藤という意味では何となく似てるような気がしたこともあって、すごく読み入ってしまいました。

 

いや〜、面白い!

 

久しぶりにヒットしました!

 

この坂の途中の家も2019年にWOWOWでドラマ化されるだとか。

 

【主な登場人物】

里沙子:娘の子育てに悩める主婦。旦那からもアル中扱いをされてる感もあって可哀想。

 

水穂:我が子を虐待死させてしまった人。里沙子が自身と境遇が似てると思えたように、不遇な人生を送っていた。

 

文香:里沙子の子供。駄々をこねるシーンもちょくちょくあったけど、それはある程度は仕方のないことなのかな。

 

 

【所感】

なんか、里沙子をノイローゼ一歩手前まで追い込んだ旦那に対して憤りを感じながら読んでしまいました。

 

旦那さんもきっと自分本位で物事を考えてるから、相手に対しての思いやりが足りないんじゃないかと思ってしまいます。

 

里沙子さんのように悲観的にものごとを考える人に対して程、より思いやりを持って接さないといけないと思うんやけど。。

 

まあ、それはさておき、やっぱり角田光代さんの作品は内容が生々しいのと、テーマが重たいのが多いのが特徴かなと思うんやけど、やっぱ個人的にはそういうのが好きですね。

 

自身を被告人に投影させて自分自身の葛藤を充てて状況を見ているんやけど、自分を見つめなおすいい機会にもなったんじゃないかとも思います。

 

 



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