タダイマトビラ/村田沙耶香

読書感想文

村田沙耶香さんの「タダイマトビラ」を読み終えました。

 

村田沙耶香さんの作品は「消滅世界」に続いて3作品目の読了です。

 

「消滅世界」といい「コンビニ人間」といい、やっぱり村田沙耶香さんは本気の変わってる人やと改めて思いました。

 

読んでて疲れるんやけど、なんか惹かれてしまう。でも、やっぱり心が沈んでしまうというか…。

 

気持ちが落ち込んでる時とか、疲れてる時に村田沙耶香さんの本を読むとアカンかもしれん!

 

【主な登場人物】

恵奈:主人公。相当に変わった母親と、無関心な父親と、気持ちの弱い弟がいる。ただ、母の血を引いてるのか話が進むにつれて、恵奈も変わってることに関してどんどん本領を発揮していく。

 

芳子:恵奈のかーちゃん。子供に愛情を注がないし、変な人。最後の方で分かるけど、どうやらこの母親自身が親の愛情に飢えてたらしい。

 

浩平:恵奈の彼氏さん。見ててちょっと小っ恥ずかしい面はあるけども、ごくごく普通の感性をもった人間。

 

瑞希:恵奈の友達。この人も普通の感性をもった人。

 

渚:こいつ!ある意味、恵奈の変な思想に拍車をかけるような影響を与えたのでは?アリを飼ってるのはいいけど、1匹だけで、しかも砂じゃなくて砂糖の中に入れて飼ってるし。

 

 

【所感】

恵奈の思考を考えると読後はなんか男としても自信を失ってしまいそうになるというか、人として「家族」ってなんなんやろう?と考えてしまいました。

 

まぁ、自分はどっちかいうとポジティブというかあんまり深く考えない方やから大丈夫やったけど、気持ちが沈んでる時に読むと心折れるかも。

 

「家族ヨナニー」ってなんやねん笑

家族欲オナニーってことみたいやけど。

ただ、なんか恵奈の思考を見ると家族に対しての欲求がホンマにあるのかな?と思ってしまう。

 

ただただ、毛嫌いをしていて、家族というものをバカにしたいだけなのでは?と思ってしまいました。

 

あと、消滅世界の時もそうやったけど、家族というものは単に形式的なものであって、所詮幻想に過ぎないんだよ。と突きつけられてるような気がします。

 

家族は大事にしないと!

 

 

【過去の村田沙耶香さん作品の読書感想文】

 

    

 

 



 


 

 

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