朝が来るを読み終えました。
辻村深月さんの作品です。
辻村深月さんの作品は「ふちなしのかがみ」に続いて9作品目の読了です。
なんか今までにない話の展開やった!
登場人物が自分と近い年代の人の話ということもあって読んでていろいろと考えさせられました。
【主な登場人物】
栗原佐都子:主人公の1人。信念がしっかりとしてる理想的な奥さん!
栗原清和:佐都子の旦那さん。真面目そうでいい奴っぽい
栗原朝斗:栗原家の子供。育ちがいいのか、素直で優しい気持ちを持ったいい子
片倉ひかり:朝斗くんの本当の母親。まるでウシジマくんの世界にいるような人生を歩んでいる。
【所感】
前半は佐都子さん、後半はひかりさんに主な焦点をあてた構成です。
巻末のあらすじを見たときは、誘拐の話かなと思ったけど、そうじゃなくていろいろな事情があって、実の母親であるひかりが栗原家に電話をかけてきて会いに来たという内容でした。
自分は登場人物の年代だけだと栗原家に近いのですが、ひかりの方が感情移入できた。
読んでるだけでもひかりは子供の頃から辛い人生を歩んできてて、それでも必死に生きている姿に惹かれたからかな。
なんか、一歩間違えれば自分もそうだし、他の人もひかと同じような人生を歩んだんじゃないかと思うと、人ごとじゃないなと感じだったからだと思う。
やっぱ子供は大事な宝物なんだなと思う。
産みの親も育ての親も、子供に対しての愛情は強いと思うし。
不妊治療で悩んでいた佐都子さんには、養子という形で朝が来たと思うけど、ひかりにもきっと朝が来るはず!
それはいつか生まれてるひかりの子供が朝をくれる!
と良いな。
ちなみに、この本はドラマにもなってたんですね。
見てみたいような気もするけど、本で読むだけでいいような気もする。
まあ、内容の濃い話だったので、読んでみるのもありな作品だと思います。
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