スマホを落としただけなのにを読み終えました。
志賀晃さんの作品です。
志賀晃さんの作品は初めて読みました。
どんな人なんだろうか?
1963年生まれなので、55歳か。
どうやら、この「スマホを落としただけなのに」が小説家としてのデビュー作みたいです。
そして、もう一作品あるみたいで、「ちょっと一杯のはずだったのに」ってタイトルのやつです。
むむっ、これもまた面白そうではないか!
歳のわりにデビューが遅いような気もしますが、今後に期待ですねっ!
【主要な登場人物】
犯人:いろんな名前が出てくるので、犯人って名前にしときます。やたらとシステムに詳しいハスキーボイスな青年。
稲葉麻美:被害者。30歳の派遣社員。どうやら色っぽいらしい。
富田誠:麻美の彼氏。金稼ぎはいいけど、おぼっちゃまなのか頼りない。浪費グセもあるみたい。
武井雄哉:the出来る男。ただ、女癖は悪く麻美を誘惑しようとする悪いやつ。
小柳守:麻美をストーカーしようとしてた悪いやつ。でもホントは悪くないやつ。
【所感】
いや〜、人ごとには思えなくて怖かった!
自分も同じように、過去にタクシーの中にスマホを落としたことがあったから、ドキドキしながら読み進めましたよ。
世の中的にも日に日に情報セキュリティに関しては重要になってきてるけど、どこか他人事のように思ってる人が多そうで、自分もそうなのですが、この本を読んだら、セキュリティの大切さがわかると思う。
自分だけじゃなくて、他人にまですごく迷惑がかかる可能性が大ですからね。
今回の小説はA犯人の視点、B稲葉麻美の視点、C刑事の視点の3つの視点から読み進めていけるので、面白かったです。
Cの視点からページを読み進めていくうちに犯人の異常さ加減がどんどんと膨らんでいくので怖かったです。
ホンマにこんなネット上での裏社会ってあるんやろか。
きっとあるんやろうなぁ…。
あんまりよくはないのは分かってはいるけど、犯人の盗聴?に対しての動きにはなんか興味をそそられた苦笑。
なるほどなと思う部分が多かったし。
ただ、ここに労力を使うんやったら、もっと社会に貢献出来るようにしていくのが、いいんじゃないかとも思うんやけど、そこは仕方ないことなんでしょうね。
麻美もこの本を読んでると浮気性チックで一見なんかちょっと悪いやつに思えるけど、これはこれで仕方のないのことなのかな。。。
と思えてしまうくらいに、今回の犯人は悪いやつやった!
でも、こういうサスペンスドラマみたいな小説ってあんまり読んだことがなかったので、面白かったし、また別の作品でも読みたいなと思いました。
さー、次は伊坂幸太郎さんの陽気なギャングを読むぞ!
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