検察側の罪人(上)を読み終えました。
雫井脩介さんの作品です。
この人の作品は初めて読んだので、雫井脩介さんがどんな人なのかを簡単にですが、調べてみました。
1968年生まれなのだ、自分より9つ上の今年50歳になる人で、推理小説家です。
「犯人に告ぐ」が主な代表作みたいですが、他の作品のタイトルを見てもやっぱり刑事ものというか、推理ものが多そう。
自分はこっち系の話はあんまり読まないから、今までこの人の作品とは無縁だったというわけですね。
今回は映画化もされてて、話題になったということもあって目に留まったということです。
【主な登場人物】
最上毅:主人公。シュッとした感じの大人で落ち着いた雰囲気を醸し出している。けど、何か闇を抱えてそう。
沖野啓一郎:最上さんの後輩。若手の検事で正義感に溢れる好青年
諏訪部:闇社会に生きるブローカー
弓岡:居酒屋で殺人をしたことを自慢げに話をする色んな意味でアホな奴
松倉:過去に殺人を犯したとんでもない奴。最上に目の敵にされている。
【所感】
下巻にも続くからなかなか感想文を書くのも難しい。
ただ、読み進めていくにつれて面白くなっていくのは間違いない!
しかも、上巻の終わりが、まさかの人物が人を殺めたところで終わるから、下巻がますます楽しみ!
ちなみに、まさかの人物に殺された方は典型的な殺されキャラです。
映画化もされてるということで、誰がどの役をやってるんやろうかと見てみると、最上が木村拓哉、沖野が二宮和也。
普段は想像で、この人はこんな感じかなと思って読むけど、今回はこの想像の部分を無くして読み進めました。
なんか政治家との関係も絡まったてたり、沖野以外は何かしら闇を抱えてる奴ばっかりやったりで複雑怪奇なり。
まー、最上も妹のように可愛がっていた人が殺されたら、その殺した人である松倉のことは一生許せないやろうし、時効なんてなくてもいいと思ってしまうのも当然のことですよね。
そもそもなんで時効なんてものがあるんやろうか?
犯罪を立証するための証拠を集められる期間に限界があるとか、捜査員の労力にも限界があるのが理由らしい。
理由を知れば納得はできるけど、被害者側からしたらたまったもんじゃないかなとも思う。
遺恨は怖いですよ。
最上の闇もこの遺恨があってのことやろうし。
兎にも角にも下巻が楽しみです!
コメント